人形 |
人形は、 外見上は生きているように見えるものだが 本当に生きているかどうかという疑惑。 その逆に生命の無い器物がひょっとして生きているのではないかという疑惑。 人形の不気味さがどこからくるのかと言えばそれは人形が人間の雛型であり つまり、人間自身ほかならないからだ。 人間が簡単な仕掛けと物質に観念されてしまうのではないかという恐怖。 つまり人間という現象は本来、虚無に属しているのではないかという恐怖。 生命の現象を解き明かそうとした科学も この恐怖の情勢に一役買うことになった。 自然が計算可能だという信念は 人間もまた単純の機械部品に換言されるという結論を導き出す。 人体は自らぜんまいを巻く機械であり永久運動の生きた見本である。 |
by respectsqueeze
| 2005-05-16 20:24
| 詩
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