この前、岡山で購入したNasのStreet's Discipleをアルテッツァでよく聞いています。

Nasにとって7枚目のアルバムとなるStreet's DiscipleはNasが

初めてラップを披露したMelvin Van Peebles「Sweet Sweetback」のサントラと

Bob Jamesの定番ネタ"Nautilus"使いのポッセ・カットMain Sourceの

"Live At The Barbeque"の冒頭部分から引用。

10年目にしてデビュー時を振り返るというコンセプト通り

サウンドは90年代のヒップホップを彷彿とさせるドープでロウなビートが次々と展開される。

プロデューサーは馴染みの深いSalaam Remi、L.E.S.、Chucky Thompsonが中心。

曲の前後の歌詞がスムーズに繋がっており、一つの大きな物語になっているかのよう。

黒人社会、そしてヒップホップの現状について攻撃的に語る前半、自身の女性観や遍歴

恐らくKelisに対して向けられたであろう決断や娘に対する愛情表現で綴る後半。

まさに№1MCに相応しい内容。Nasの最高傑作と呼び声高い

90年代ヒップホップ・クラシック「Illmatic」に匹敵する超強力アルバムとなった。