読書 |
![]() 一度、読み終わってるけど 再度、この本を読もうかなんて思ってたりします。 大道 珠貴さんの 「銀の皿に金の林檎を」です。 16歳の少女が、21歳、26歳、31歳と・・・。 銀座のクラブにスカウトされた女子高生の半生を、軽妙な文体で 描かれた作品です。 芥川賞を受賞した作品 「しょっぱいドライブ」で一躍、有名になった 大道 珠貴さんですが >芥川賞受賞作の表題作を含む3つの作品を収めたしょっぱいドライブは 背く子や裸など、九州を舞台にした作品によってみずからの文学世界を築きあげてきた 大道珠貴にとって、新境地となる短編集である。(アマゾンからの引用) 銀の皿に金の林檎を読んで感じたけど 彼女の言葉は、ちょっと温かくて、ちょっと痛い。 成功もくそもない。始まりだよ、ここからが。 いつもいつも、始まりしかないよ。始まって始まって、死ぬときが終わり、かな。 感情の起伏を顕わにしないという事と、希薄な感覚というのは違う。 流されていくような時間の経過にあっても、どこか"本当らしい"気持ちが伝わってきます。 いたって静かな物語にあって、いつでも始まりという確かな実感が すべての登場人物の底辺に描かれているような気もします。 |
by respectsqueeze
| 2004-10-04 20:34
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